中部旅行前夜 美味しいカレーに出会う

ホーチミン空港に到着し、空港から出ると、たくさんの出迎えのベトナム人達の中に、「Dr.MOGI」という紙を持っているトゥイさんの弟らしい人がいた。なぜMr.ではなく、Dr.なのかは、言葉が通じなそうなので、あまり気にしないことにした。

チョップスティックスのスタッフのドン トゥイさんに、ホーチミンにいるトゥイさんの弟から資料本を受け取ってきてほしいと頼まれていたのだ。彼は片言の英語が話せたので、なんとなく通じているところで会話しながら、一緒に飯を食べに行くことになった。彼は22歳の学生で、コンピューターを勉強しているとのこと。

夜22:30に到着して、朝6:15の便でフエへ向かう予定だったので、空港近くにホテルを取っていた。私と原田氏は、もう夜遅いし、飛行機の中で晩御飯も済ませたし、軽く食べたいだけなので、フォーとか、ブン(麺料理)とか、チャオ(おかゆ)とかでいいのだが、弟は我々をもてなさなければということで、きちんとしたレストランに連れていこうとする。 こんな深夜にきちんとしたレストランなんてなかなかやっていないのは我々もわかっている。「Anything OK! FO or BUN or something. We want eat a little.」

しかし、彼はタクシーを捕まえ、どこまでも深夜のホーチミンを走ろうとする。「頼むから、早く寝たいし、なんでもいいんだよ〜。そんなに気をつかわないで」 と思いながら、道端でフォーなどを食べている集団を指差し、「We want eat that!」 と必死に伝えたら、やっと理解してくれて、ホテル近くのそれでもわりときちんとした食堂へ連れてってくれた。

もうなんでもよかったので、「少しだけ食べたい。野菜とか。2〜3品。あなたのお勧めにまかせます」 と、弟に伝え、 タイガービールを原田氏と飲み始めた。

まず、ゴイ セン(ハスの茎のサラダ)が出てきた。 日本のレストランが使っているハスの茎は、生ではなく、瓶詰めの酢漬け。 日本では生は手に入らない。 ベトナムはもちろん生のハスの茎なので、日本の物とはやはり少し違う。まあ、この料理は定番なので、今までも何度も食べたことがあったけれど、久しぶりに食べるとその味を思い出した。

次に出てきたのがサプライズ。こんな提供の仕方、見たことない。まあ、見た目ただのヤギ肉のカレーなのだけれど、プレートにのせたカレーを卓上で煮込むもの。 ただこれだけのことなのだが、なんとも食欲をそそるルックスと香り。これはいいかも。原田氏と私は妙に熱くなりはじめ、シャッターを押しながら何やら日本語で盛り上がり始めます。

味のほうはというと…とてもうまい! ベトナム風カレーで、スパイスはインドやネパールにまけないくらい効いていて、ほのかにココナッツの風味がする。その微妙なバランスがとてもよい。 甘すぎず、いつまでも熱々なのもうれしい。 今まで食べたベトナムのカレーの中で一番おいしく、インパクトもある。 これはメニュー化したいな〜。 この店に連れて来てくれて、これをオーダーしてくれた弟に感謝。しかも、おごってくれたし、私たち日本円しか持ってなかったので、タクシー代まで出してもらってしまった。

ごめんなさい。

フエ到着 たくましいフエの女性

朝4:30に起床。空港へ行くが、タクシーの運ちゃんに国内便だと伝えなかったので、彼は日本へ帰るものだと思っていたのだろう、「空港まで」と言ったら、当たり前のように国際便ターミナルへ。ホテルの冷蔵庫の水を飲んでしまったら、トゥイさんの弟からもらったタクシー代が足らなくなり、空港で両替して払うなんて言ったものの、朝早すぎ両替所行やってない。どうするか〜なんて考えてたら、ここは国際便だと気づき、あわててタクシーに再び乗り国内便ターミナルへ。ここでもやっぱり両替所はやってないので、運ちゃんに千円札渡して、「This is same as US10 daller」と言うと、彼は喜んで帰っていった。

我々は急いで搭乗手続き。なんとか間に合ったが手荷物検査で日本の免税店で買ったスコッチウィスキーを没収される。液体を機内に持ち込めないのは知っていたが、日本からベトナムへの国際便で大丈夫だったのだからまあベトナム国内便なら大丈夫だろうと安易になめてたら、やっぱり駄目だった。まだ一口も飲んでないのに…よくよく考えたら、日本では荷物検査してからの免税店で買ったから持ち込めたのであった。

まあ、いつもどおり、ゴタゴタしながら、なんとか無事にフエまで辿りついた。 

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フエではビンジュオンというホテルへ向かう。 このホテルは日本人バックパッカーに人気のミニホテルで、1〜4まである。1は5ドルくらいからと安いが、狭くて汚いとのこと。 我々はべつにそこまでハングリーではないので、18ドルのビンジュオン3に泊まることにした。 このホテルはほんとにいい。おすすめです。日本語を話せるスタッフが4人くらいいるし、とにかく日本人に対して優しい。

各部屋には日本語が使える無料インターネット完備。部屋はきれいで広く、バルコニー付。ベッドはダブルでゆったりだし、ベトナムの安ホテルには珍しくエレベーターもある。自転車(1日約70円)やバイク(1日約300円)も貸してくれるし、バスからエアチケットまで、何でも手配。とにかくサービスがいい。なんかほっとした。

さあ、食べ歩きの始まりです。楽しみだな〜。コムヘンの有名店へ行く。ガイドブックなどにもおいしいという店は載ってたが、友人のベトナム料理研究家 伊藤忍さんお勧めのこの店へ行くことに。

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日本ではシジミの殻をむくという作業ができないので、メニュー化するのはあさりで代用するとかでないとできないけれど、現地在住日本人に絶大?というと大げさかもしれませんが、大人気の料理なので、とても興味があったし、期待して行きました。

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味はというと…期待以上にはなりませんでしたが、ベトナム特有の味の素の味はせず、あっさりとした体に優しい味・・・といいたいところだが、レモングラスと唐辛子のサテーオイルがかかっているので、あとからとても辛くなってきて、気がつくと汗びっしょりに。

また、たくさんの種類の生野菜(ミント・バナナ・スターフルーツ・パクチー・レタス・もやしなど)や、揚げねぎやピーナッツをトッピングして食べるので、味は複雑な感じになります。 マムトムとサテーオイルを入れると、味と旨味が濃くなって辛さも倍増、さらに汗だくになりますが、とても美味しくなります。もはや体に優しい味ではなくなってきていますね…。

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ブンヘンも頼んでみました。これは汁なしのブンと生野菜とシジミを合えて食べます。普通に美味しかった。これに付属するシジミスープも旨味があり美味しかった。マムトムのタレはそのままだと臭みがあって食べずらいと知らない日本人は感じるかもしれないが、ぜったいに一緒に食べてほしい。使わなかったらもったいないですよ。日本ではとても高いし。

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気候が熱帯と亜熱帯の境くらい…なので、ほんとに熱い。汗だくになりながら、歩いて次の店を目指す。ブンボーフエが美味しいと地元で有名な、忍さんお勧めのその名も「ブン ボー フエ」に。

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今までもハノイやホーチミンで食べたことがありましたが、どこもそこまで美味しいと感じたことはありませんでした。ここは本場だし、その中でも名店というので、これまた期待して来ました。

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しかし、スープはぬるい。麺はやわらかく、短い。スープの味は化学調味料の味もする。まあ、それはそれでおいしいが…しかし、これらはベトナムでは当たり前のことであって、ぬるいのも、麺がやわらかいのも味の素もベトナム人にはなんの問題もない。しかも、味の素は日本の商品だから、日本人は味の素が好きだと勘違いしていて、通常よりも山盛り入れてくれたりもする。日本人は熱いものは熱く、冷たいものは冷たくというのが基本。こんな料理を日本で出したらすぐにクレームだな。

商品開発をする時に、本場の味にするか、日本人に合わせるのかとよく悩むことがあります。どちらが本当においしいのか、疑問を持つことがある。ベトナム料理の本場の味を知れば知るほど、このままでは日本人の口には合わないなとか、ここをこうしたら、もっとおいしくなるだろうなということが見えてくる。

フランス料理にしろ、イタリア料理にしろ、本場で学ぶのは大切だが、本場にずっといすぎると、日本に戻ってきてから日本人シェフの料理の進化についていけなくなると言われる。日本人というのは向上心が高く、職人気質。それは料理の分野でも同じで、どんな国の料理も、日本人の手にかかると進化していくようだ。本場の人が、自分の国で食べるより、東京で食べるほうがおいしいという意見も耳にする。それでも、本場の味に忠実でありたいという料理人もいますが、ただ本場に近づけるだけではただのまねっこ。やはりその料理人ならではのこだわりや味付けがあってもいいのではと思う。もちろん、変える必要のないものは、なるべくそのままの味で提供すればいい。チョップスティックスでもベトナム人が開発したメニューで、そのままの料理もたくさんある。そのままで美味しいと思ったから、そのままメニュー化しただけという単純なお話。

フエのどの食堂やレストランでも卓上においてあるマムトムと唐辛子油味噌。その唐辛子味噌の「ot tuong」という名のものが非常においしい。とっても辛いのだが、旨味があって、これだけでもご飯が食べられそう。「ハン」というバインコアイ屋の自家製のものが一番美味しかった。これを日本で作りたい。作り方を調べないと…。

もう暑くて歩くのに疲れたので、シクロに乗って、フエで一番大きいドンバ市場に来た。

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ここはほんとに迷路のよう。どこに自分がいるのかわからなくなる。

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店で使う食器を買おうかと、交渉を始めた。

ステンレス鍋   5個で 175000ドン 
フォー用の器 10個で 350000ドン 
小茶碗    20個で 350000ドン 
レンゲ    30個で   15000ドン       
合計で         890000ドン 

これを全部買うから値引きしろってことで700000ドンに。日本円で考えてみると、4000円くらい。高いのか安いのか…よくわからん。そもそも、値札付けないし、日本人価格で言ってきているだろうし。 値引き交渉しているうちに面倒臭くなってきて、もう買うよと、 いつも負けてしまう。 

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その後にシルクショップに。シルク40%のショールを5枚欲しいと言ったら14000円だと。「そんな高いはずはない」と言うと、「これはシルクだから高い」とか、「これはシルク40%だろ」と言うと、「これはサイズが大きいから高い」とか、「日本より高い」と言うと、「私の彼は日本人だから、そんなことないのはわかる」とか、「やっぱり5枚いらない」と言うと、「恋人とお姉さんと妹とお母さんとお婆さんと友人に計6枚買え」とか言いあっているうちにまた面倒臭くなってきて、結局5枚を13000円で買うことで合意。

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あとであるレストランの学生ウェイトレスに給料はいくらもらってるのか聞いてみたら、1日8時間、毎日働いて、月給5000円くらいだそうだ。私は市場でやはりぼられたのだろうか…。

そのシルク屋のお姉さんはその後もついてきて、「飯は食ったか」とか、「コーヒーやお茶は好きか」とか、「ヴィトンのバッグはいらないか」とか、「美容院で髪の毛切らないか」とか…。「コーヒーくらい、サービスでだせよ」と、心の中でつぶやいた。あんなスタッフが自分の店のスタッフでいたらさぞ心強いか…いや、客が減るか。

フエの午後 のんびりフエ人

昨晩はあまり寝られなかったので、とても疲れてきた。ベトナムへ来ると、行きの飛行機の中から含め、ずっと酒を飲み続けているのも、疲れの原因なのだろう。特に今回は原田氏と一緒。彼は58歳なのに、私以上に飲む。私が自分の身体を考え、酒を控えようかと考えてても、彼は昼間から「ネプモイない?」とすべてのレストランで尋ねている。しかし、残念ながら我々が行く店というのは、基本的にレストランというより食堂なので、酒はビールくらいしか置いてない。 それでもたまに入るレストランでは、ルアモイ45度だけあり、それをお湯割りで飲んでいた。フエのレストランはどこもベトナム焼酎はルアモイしかないようだ。 ハノイだとネプモイの方が多いと感じたのだが…。

ホテルで1時間程 昼寝。デジカメもPCも携帯も一緒に充電タイムです。

 再び街へ繰り出す。こんどは軽食ということで、これまたフエ名物の「バインコアイ」と「バインベオ」を食べに行くことに。 

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この暑い街では歩くのがしんどいので、自転車で繰り出します。ここで気づいたのだけれど、歩いてるとシクロやバイクタクシーに声をかけられ面倒なのに、自転車やバイクに乗っているとまったく声をかけられない。地元民と一緒に道路の流れに乗る感じでこれはいい。 

まずは「ハン」という名のバインコアイ専門店。バインコアイとは、ベトナム風お好み焼きのバインセオの中部版。小さいサイズのバインセオってかんじですか。

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具は豚肉ではなく、ハムと、玉子と海老ともやしと玉ねぎでしたね。 バインセオよりも厚めで、油多めで揚げるのに近い状態で焼いてて、カリカリで美味しかったですよ。 生野菜と一緒に、マムトムや自家製の唐辛子油味噌を付けて食べます。 

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一緒にメニューにあった、ネム ルイ(豚ミンチのレモングラス巻き焼き)も頼む。

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牛肉をレモングラスに巻いたものをラ・スコールで出していたが、それとはまた違う味わい。甘めだけれど、ビールが進むなかなかのつまみ。これはライスペーパーが添えられているので、タレや野菜は同じで、それをライスペーパーで巻いて食べる。でもそのまま食べてもおいしい。

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店から出ると、道端で揚げパンをおばさんが揚げながら売ってたので、ついでに食べちゃおっと。しかし、これは失敗。冷めてて硬くてまずい。揚げたてならおいしそうだが、こりゃ駄目だ。がっかり。 

気を取り直して、バインベオの専門店へ向かう。しかし、ここで道に迷って1時間ほどさまようことに。 フエの道はわかりづらい。道の方向が斜めだったり、くねってたり、どこなんだこりゃ。 


やっとのことで見つけ、バインベオとチャートムとバイン ボッ ロックなどをオーダー。 

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一番興味あったバイン ボッ ロック(タピオカ餅の中に味付けした海老が入っている)だけは口が受け付けなかったが、それ以外はおいしい。しかし、どれも冷めているものを出すのがもったいない。こういうものだと思えばそれでもおいしいのだけれど、これを温かく出せばもっと絶対においしいはず。日本人だったらそうするだろうな〜と思った。

もうお腹いっぱいで、胃も疲れてきたので、近くにあるレストラン「トロピカルガーデン」へ。ここは庭に木々が生い茂り、雰囲気がよく気持ちいい店。こんな店が銀座にあったら、絶対流行るだろう。庭に客席があるのがいい。

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お腹いっぱいとは言え、何も頼まないわけにはいかないので、海草と海老のスープと、グリルドダックを注文。原田氏はルアモイ45度をボトルで注文。私はダラットワインを飲んだ。 

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客が誰もいなかったので、ボーイとウェイトレスがいろいろ話しかけてくる。「そのパソコンいくら?」「200ドルくらい、安いでしょ」「まじで?」「うん、日本はこういうものは安いよ」「私にそれ売ってください!」「駄目だよ。200ドルとは言っても、インターネット契約で毎月50ドル払うんだよ」「そのデジカメいくら?」「300ドル、これも欲しい?」「いや・・・そのライターとこのマッチ取り替えて!」「ああ、いいよ」なんて感じ。日本語で何か書いてある100円ライターで我慢したようだ。

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ベトナム人のボーイやウェイトレスはいつもたくさんいる。なので、忙しい時もあるのでしょうが、暇そうにしていることが多く、スタッフ同士でじゃれあってたり、ボーっとしてたり、生産性を追求する日本のレストランでは考えられない。「こういう国の人に日本で生産性を求めるのはなかなか難しいよな〜。ラ・スコールのべトナム人スタッフに、仕事中にしゃべるな、遊ぶなと話しても、理解してもらうのに時間かかるわ〜。でものんびりしてて、楽しそうで、こういうほうが理想的だな〜」と原田氏。

ベトナム人を見てると自分達が日本でせっかちになっていることが馬鹿らしく思えてきます。

フエのなんちゃって宮廷料理

夜に宮廷料理レストランの「イータオガーデン」を予約しておいたが、まだ時間があるのでまたホテルへ戻ることにした。友人のベトナム料理研究家によると、フエのどこの宮廷料理もおいしくない。

ここなら美味しいと教えてもらったレストランをホテルのボーイに頼み予約してくれと頼んだのだが、ボーイが電話してから、あそこは高すぎる。1人前45ドルもするなんて考えられない。 美味しいかもしれないが、他に安くておいしい店があるからそこにしたほうがいいということで、ボーイが薦めるイータオガーデンにした。

このレストランなら1人前15ドルくらいだそうだ。 なんか安すぎる気もしたが、ボーイ達は皆、そこがいいというので、信じることに。で、行ってみると…

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まず前菜が出てきた。 ガイドブックなんかの写真で見たことあった宮廷料理特有の盛り付け。「おお、すげー」なんて写真を撮りまくり、さてお味のほうは…まあこんなもんかというレベル。

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それからスープやバインコアイ、海老のビール煮とかローストビーフとか、炊き込みご飯とか出てきたが、食べすすめるうちに、「こんなもん、どこが宮廷料理やねん」と思うような料理ばかり。 

思わず、「まずい、こんなまずいもの久しぶりに食べた」と原田氏につぶやいた。こんなもの王様が食べるわけがない。かなりの手抜き料理ばかりだ。凝っていたのは前菜だけで、あとはなんのこともない地味でまずい料理。がっかりだった。まあ、宮廷料理を日本のレストランで出すつもりはないけど、本物を食べてみたかった。高くても忍さんお勧めの店に行けばよかったと後悔。

明日はホイアンへ行く予定だったけど、心残りができてしまった。 スコールが降ってきた。 帰りのタクシーはどしゃぶりで前がぜんぜん見えないのに、タクシーの運ちゃんはかまわずとばす。街にはもう人は少なく、もう寝るしかないっていう雰囲気。 部屋のTVをつけると、チョップスティックスやラ・スコールでもたまにかけるCDのベトナム人歌手達が歌っていた。

フエからの出発!! 快適バス

朝はゆっくりと目覚めた。10:00頃だったが、窓を開けてバルコニーに出ると、どこからか聞こえてくるベトナムPOPSと人のざわめき、車やバイクのクラクションの音が混ざり合っている。しかし、ホーチミンやハノイと比べたら静かな感じがした。

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もう一度ランチでもいいから宮廷料理を食べに行くか、コム ビン ザンに食べに行くか迷ったけれど、聞いたところによるとフエで宮廷料理を食べるより、ホーチミンで食べる宮廷料理のほうが美味しいということだったので、今回はあきらめ、フエの庶民が日常的に食べているものを食べようと「スアン チャン」というコム ビン ザン(大衆食堂)へ食べにいくことに。

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まずは皿に白飯をよそい、その上におかずを選んでのせていきます。鍋や大皿に盛られたおかずは10数種類。私と原田氏で6品づつくらい指差してのせてもらい、ベトナム風のっけご飯の完成。見た目はばっちり!豪快でボリューム感もあり、おいしそう! 

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食べてみると…

うまい…けど、ぬるい!

うーんまあ、保温器なんてないのが当たり前だから、しょうがないね。具がスペアリブや煮魚、玉子焼き、炒め野菜、ゆで野菜、焼き魚など、ぜいたくなのっけご飯。いろいろな味を楽しめ、スープを飲み、ビールもつけたら大満足。のっけご飯は3ドルくらい。安いの…かな…?

ベトナムではインフレが起こっていて、何が一番高いというと食べ物や食材が高いらしい。ホテルの従業員の女の子に給料いくらなのか聞いたら、7:00〜14:00まで7時間毎日休みなしで働いて1ヶ月の給料は30ドルくらいなのだそう。また新米だからということだけれど、日本語を片言で話せるし、英語も話せる。

この給与額と大衆食堂の価格の比率っておかしい。1回の飯で1ヶ月の給与の1/10がなくなる。私の知り合いのベトナム人が日系企業に就職したけど、その子の初任給は1ヶ月500ドルだった。それでもその子は安いって言ってすぐに辞めましたがね。この給与の差もすごい。約17倍ですよ。ベトナム人の格差やインフレ問題を実感。

そろそろホイアンへ向けて出発するバスの時間だ。タイムテーブルでは14時出発になっているが、ホテルの従業員に、「ここまで迎えに来るから1時半には待っていてくれ」と言われる。30分も早く迎えにくるのか…バス乗り場って遠いのかな…なんて考えていると、大型バスがそのまま迎えに来た。「へー便利だなあ。長距離バスなのに、わざわざこんな小さなホテルまで迎えに来てくれるなんていいシステムだ」と原田氏と話す。それから他のホテルまでまた迎えに行く。「なるほど。こうやって迎えに行くんだ。楽チンシステムだな」。それからずっとぐるぐるフエ市内を大型のバスが回り始め、狭い道では曲がりきれずにバックしたり、同じところも何度も通り、バスが満席になったのはそれから40分後くらいのこと。

「まだフエにいるよ。ここさっきご飯食べに来たとこじゃん。どこがいいシステムだ。集合させろよ」と、結局は愚痴をこぼしました。まあ、そんな大ざっぱなところが愛すべきベトナムのスタイル。細かいことは考えずに、なるようになるさ〜。

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このバスの作りはとても面白い。 見た目は大型の普通の観光バスだが、入るときに靴を脱がされる。そして中は普通の席はなく、すべて2段式のベッド。しかも座椅子風。足が伸ばせるし、とても快適で居心地がよく、長時間でも疲れない。このバスはぜひ日本にも導入して欲しい。日本の長距離バスは狭いし、足が伸ばせないし、居心地悪いし疲れるし、とても寝られない。しかもバス料金はフエからホイアンまで4ドル。安い!

ホイアンの夜の隠れた名物

ホイアンに18時にやや遅れて到着。

バスを降りるとバイクタクシーの兄ちゃんとおじさんがしつこいので、彼らに頼んで「ミンア」というホイアンの旧市街の中心、ホイアン市場のすぐ横にあるホテルへ乗せてってもらう。 このホテルは約200年前の中国式家屋らしいので、その古い建物郡が世界遺産になったホイアンを楽しむならここしかないと考えていた。バイクタクシーのおじさんは私の大型のトランクを足の間に挟んでふらふらしながらなんとかホテルまで乗せてってくれた。

しかし、このホテル、小さな部屋が6個しかないということで、すでに満室…。「しまった〜。予約すればよかった」今まで何度もベトナムへ来ているが、一度も予約したことがなかった。どこでも良かったからだ。このホテルは見た瞬間にますます泊まりたくなるほど、とても趣のある古民家だった。

まあ、しょうがないのであきらめ、バイクタクシーの兄ちゃん達お勧めの安いホテル、「ティエンチュン」に。外観はきれいだが、部屋は普通。一人12ドル。「OK! Check in please!」というと、「今、テレビ見てるから、先に部屋に入ってて下さい。あとで手続きします」「ああ、そう…OK」さすがベトナム。客よりテレビ優先。いいっすね〜。

「俺も言ってみたいよ。お客さんに向かってテレビ見たいから後でね・・・と」原田氏もぼやく。

しかもこの女性スタッフ、なぜか命令口調。若いくせにガミガミ怖い。客より偉そう。やや太り気味。ベトナムの女性はみな、怖い。もう少し厳密に言うと、みな自立しているというか、働いて家族を支えている感があるというか、とにかく元気でバイタリティーがある。怖い顔で怒ったかと思うとすぐににこっと笑顔をだしたり、表情豊かで素敵とも言える。

若いうちはまだかわいらしいが、25歳を超えたあたりから凄みがでる。また、旦那の給料は全部取り上げてからおこずかいを差し出したり、歯向かうものならガミガミと怒り、浮気でもしようものならもう恐ろしいことになるらしい。

ラ・スコールやチョップで働いている若い女性スタッフでさえも、彼氏の携帯は勝手にチェックしてるし、給料をとりあげて、「私が管理する」なんて言ってたりする。まだ結婚してないのに。「ベトナム人なんか嫁にもらったら大変だ」と、原田氏はぼやく。

ベトナム人女性がなぜここまで強くなったかというと、ベトナム戦争の影響があるらしい。男たちは皆、戦争へ行き、家を守るのは女しかいない。守ると言っても日本の女性のように家事をやるということではなく、外に働きに出、家事は子供たちも手伝って家族総出でやる。だから、未だにベトナム人女性はよく働く。ベトナム人女性に日本人の奥さんは外で働かずに家の仕事をするんだよと説明すると、「家にいて何するの?家事なんてすぐに終わるし、家にいても何もすることないじゃん」と言われる。そんな感じでベトナム人女性は強く、そしてかわいらしい。

しかし、その反動があり、男性はサボるのが上手。どう楽して稼ぐかということには長けているように見える。女性がしっかりしすぎると、男性はダメになると言われるが、そんな一面もあるのだろう。

さて、ホイアンには料理名物が3品ある。「カオラウ」という汁なし麺、「ホワイトローズ」という蒸し餃子みたいなものと、そして「揚げワンタン」だ。

これらを食べるのが目的だが、しかし、忍さんから絶対にこの店に行けと言われている「串焼きの店」にまず行くことにした。この店は夜しかやってないので、今日を逃したら食べられない。雰囲気があり、にぎやかな旧市街をテクテク歩いて行き、曲がるとわりと静かな道になり、さらにその道から細い路地を入って1個目を曲がったところという目立たない場所にその店はあった。そんな立地なのに、中は現地の人達でとてもにぎわっている。店の名前は「BALE WELL」かな。コムガー(チキンライス)屋の「ズン」の裏にある。

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ここの料理はサプライズでした。 ティットヌン(豚串焼き)、ネムヌン(豚つくね串焼き)、バインコアイ、揚げ春巻き、ライスペーパー、たっぷりの生野菜、スパイシーな見た目カレーみたいなタレと唐辛子味噌が出てきました。 「どうやって食べるの?」とスタッフに尋ねると、丁寧にやって見せてくれた。

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 ,泙此⊆蠅里劼蕕両紊縫薀ぅ好據璽僉爾鮃げ、そこに野菜をのせ、ティットヌンをのせ、さらに揚げ春巻きものせ、それをライスペーパーできれいに巻き、タレにつけて食べる。

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 同じように手のひらの上にライスペーパーを広げ、そこにバインコアイを広げてのせ、その中に生野菜とネムヌンをのせ、ライスペーパーできれいに巻いてタレにつける。 

「なんなんじゃこりゃ、うまいに決まってるだろ」という感じだ。 ティットヌンもネムヌンもバインコアイも揚げ春巻きもそのままでおいしいものなのに、それらを一緒にして食べるとは考えたこともなかった。日本料理のようにシンプルに食べる世界とは真逆の、豪快で大胆な料理。この店はこのセットしかなく、メニューブックもない。「こういうセットを日本で紹介できたら面白いが、この店はこれしかやってないからできるのであって、チョップスティックスやラ・スコールみたいにたくさんメニューがある店だとメニュー化するのは難しい」「できるとしたら完全予約制の特別セットとしてですね」 などと原田氏と思いをめぐらせていた。

ベトナムへ来るとこんなのやりたいと思うことはよくあるけれど、現状の店に当てはめるのが難しい。ベトナムで美味しい料理がある店は専門店ばかり。それだけを売っている店だからいい状態で提供できるのだ。

「まだ時間あるから、もう1軒行きましょう」と原田氏を誘い、百数十年前の家を改築して作った「チュンバック」というホイアン料理屋へそのまま行った。この店の雰囲気はとてもいい。ホイアン名物3品を注文。食べてみました。 どれもまあ、そこそこの味。出てくるまでに時間かかっていたので、作りたてのはずなのだがなぜかぬるい。やっぱり専門店で食べないとこんなもんかな。地元の客もまったくいない。地元客がいるのは、路地にある屋台だけ。ああいう店がやっぱ一番美味しいのだろう。

明日は屋台へ行きます。

ホワイトローズ!?

8時に起床。1日に何食も食べるので、早起きして食べ始めたほうがいい。ホテルの外は雨が降っている。今はベトナムの雨季。特にホイアンはこの時期には3回ほどは洪水になるらしい。原田氏は私より先に起きて、テラスにいたらしいが、さっきまでは大雨だったようだ。

まずはホワイトローズの製造卸元、「ホワイトローズ」へ行くことに。 ホイアンで食べられるホワイトローズはすべてこの店が製造している。 昨晩食べたものよりおいしいことを期待。 行く途中、雨がまた降ってきたので、合羽を買った。ベトナムの合羽は、バイクや自転車の乗りやすいデザインと機能になっていて、頭からかぶって、腕を入れるところはない。 前と後ろが長くなっていて、それをバイクや自転車のハンドルにひっかけて雨を防ぐ。

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私と原田氏はもはや日本人には見えないかも…まあ、原田氏はもともと日本人には見えないが…。

店に着くと、客はまだ早いからか誰もいない。店の奥で、女性がホワイトローズをせっせと作っている。

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まず、一人が粉を練って生地を作っている。米粉とでんぷんなのか、何が入っているのかわからないが、とてもよく伸びる生地だ。まあ、ここでしか作ってないくらいだから秘密のレシピなのだろう。それから、違う子がその生地を使って、袋状の皮を作っていく。そこにまた違う子がすり身の団子を入れて、バラの花のような形に仕上げていく。もう1種類あって、形は餃子のようだが、中には韓国の豆もやしときくらげのナムルみたいな味付けされたものを入れていく。

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「これは日本でメニュー化するのは難しいな〜。あの生地の配合がまずわからないし、あの作業を店でやることは、相当な人件費も使う。技術も難しそうだ」

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そうして出てきたホワイトローズ。ものは昨晩と同じものだろうが、昨日よりはやや温かく、おいしく感じる。

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続いて揚げワンタン。揚げたワンタンにかかっているあんかけが昨日のものより多い。見た目はピザのようだ。 あんかけにパイナップルが入っているのも昨日と違うし、温かいし、ここのほうがおいしい。しかしまあ、揚げワンタンは中華ですでに日本にも紹介されているものですから、ベトナム料理屋でやらなくてもいいのかも。

それから買い物に。ホイアンで一番にぎやかな通りでショールを買うと、高いものでも12ドル。やっぱフエの市場ではぼったくられたな…。そもそも、どこの店に入っても、「Where are you from?」と聞かれ、素直に「Japan」と答えている。おそらくこの瞬間に価格が決まってくるのだと思われるが、これを中国とかシンガポールとか違う国を言えばもっと安くなるのかもしれない。値札がついてる店をやったほうが、外国人観光客には売れるんじゃないかな。なんかいつもぼったくられてる感じがするし、交渉するのも面倒くさい。ベトナムの物価が上がっているとはいえ、最近は高すぎる気がする。通常価格の3倍で言っても日本人にとっては安い値段。それでも買ってしまうのだ。そんな日本人に慣れてしまったベトナム人ショップ店員は、どれだけぼったくれるかが腕の見せ所みたいになってきているようだ。普通は市場が安いのだが、値札がついているスーパーマーケットで買ったほうが日本人にとっては安いかもしれない。

カオラウとミークアン

お腹がやっと空いてきたので、忍さんお勧めのカオラウを食べにいくことに。「市場の左側に午後からでる屋台がどの店で食べるよりおいしい」とのこと。

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しかし、市場の左側は建物があり、屋台がでる場所なんてない。左側ってとても広い意味にもとれるし、どこまでが左側なのか、市場の中やまわりをぐるぐるめぐる。市場の中の左側に屋台がたくさん並んでいて、そこにカオラウの店もあるが、はたしてここのことなのか、それとも市場の外の左側という意味なのか…。

「原田さん、ここのことじゃないですかね?一応左側だし。でもここで食べたら腹をこわしそうですね」「うーんわからないね。腹はもうこわしてるけど…。もう少し探してみよう」 

そうして、L字型の市場を左に抜けたところにそれらしき屋台があり、見ると、ブンボーフエの店。「おいしいから食べていきな」と言われるが、「ブンボーフエはフエで食べてきた。今日はホイアンだから、名物のカオラウが食べたいんだ。どこかいい店知らない?」と聞くと、「市場の中の左側にあるよ。おいしいよ」ということなので、忍さんお勧めの店かどうかはわかりないけど、とりあえず食べてみることにした。

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ここの市場では、カオラウの他にミークアンも売っているためか、この屋台でもその2種類とバインコアイをメニューにしていた。ミークアンとはダナンの名物。ホイアンから車で40分の距離にある中部最大の都市。せっかくなので、カオラウとミークアンを1個づつ注文。

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カオラウは昨晩食べたものよりはおいしい。温度もやや高い。 野菜たっぷりの和え麺なので、サラダうどんみたいな感じですかね。チャーシューを作った煮汁やヌクトン(ベトナムの大豆醤油)、揚げねぎや香草やなんかいろいろぶっかけて出される。

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ミークアンは麺がカオラウとは色が違うけど、似ている感じ。やはり専用のタレをかけ、ウズラの味玉みたいなものなどものっている。

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ベトナムの一般的な麺であるフォーとブンはとても柔らかいが、カオラウとミークアンはわりとしっかりとした麺で、コシがあるよく言われるが、日本でいうところのコシとは違う感じ。麺はしっかりはしているが弾力はそれほどなく、食感はさくっと噛み切れる感じ。ざらついた舌触りで、日本の麺で一番近いのは、そばの食感かな。 それがうどんくらいの太さで、米から作られている。味付けはおいしいけど、日本人には合わない麺かも。もう少しつるっとした感じのほうが日本人は好きだと思う。

ガイドブックや料理本では日本人に合う麺のようなことが書かれているが、そんなことはない。フォーやブンはコシはないが、日本人にも食べやすい。カオラウやミークアンはこの地方だけの麺みたいだが、やはりベトナム人にとってもフォーやブンのほうが食べやすいのだろう。しかし、カオラウやミークアンの味付けと食べ方は面白い。これを日本人にも食べやすい麺で作れたら面白いかもしれない。

ベトナム料理はぬるいものが多い。なので、「ぬるい、もっと温かいものをくれ」なんて言ってはいけない。“ぬるいのが当たり前”なのだ。冷めてぬるいのではなく、もしかしたらわざと食べやすくぬるく作っているのかもしれない。屋台は特にぬるい。お茶もぬるい。 本場の味を求めるあまり、日本でぬるく作ったらクレームになるだろう。「いや、お客さん、ベトナム料理はぬるいんです」と言ったらもっと怒られるかな…。

 しかし、次に行った店はその常識をくつがえすことに! 海南チキンライス、ベトナム語では「コムガー」屋さんもホイアンには多い。その中でも有名らしいのが「ズン」という店。ここでお茶を頼んだら、あっつあつのものが出てきた。すっかりベトナムのぬるさに慣れた私たちは、おもわず、「熱いな、ばかやろー」と怒鳴りたくなるほど…というのは冗談で、やっぱり熱いお茶がおいしい。

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ローストチキンのコムガーと、トマトスープを頼んだ。コムガーのチキンも熱いし、トマトスープもあっつあつ。「フハフハ」言いながらスープを飲むのはベトナムへ来てから初めてだった。

「うーん、この店はホスピタリティーが高いのか、それとも逆に食べやすくぬるくしてくれない悪い店なのか…」まあ、多分、前者でしょう。この話を日本に帰ってから、ラ・スコールで働くベトナム人に言った。彼はハノイ近郊出身。「ベトナムのレストランはお客さんのことをあまり考えていない。サービス精神というか、愛情がないというか。だから、ベトナム人はあまりレストランでは食べたくない。家で食べるほうがおいしい。でも、フエやホイアンは田舎だからというのもある。ハノイやホーチミンなど都会では競争も激しいから、サービスも味もよくなる。それと、高級レストランならきちんと温かい」とのこと。 どうやらぬるいのが当たり前なのではなく、フードビジネスが遅れている為に、サービス精神というか、「おもてなしの心」が欠けているのだそうだ。

原田氏は次第に疲れがたまってきているようだ。お腹をこわしているようで、そのせいで体力も奪われ、さらに歩きすぎで足もパンパン。先に帰って頂いて、私はホイアンの街を探索。

ベトナムに在住していた、ある日本人カメラマンの話によると、ホイアンの街はどんどん変わってしまっているらしい。彼はホイアンが好きで、何度も通い続けて写真を撮ってきたが、その変わっていく様子を悲しい目で見ている。たしかに、旧市街は残っているが、その通りに面した建物はほぼすべてテナントになり、洋服屋やサンダル屋、おみやげ屋や食堂、そしてレストラン、そしてひどいのは、音楽ガンガンにかけてるクラブバーまである。そのバーはその建物の古く文化的な外観と、古びた内装、そこに日本画や中国画などをかざり、独特な雰囲気をかもしだし、ハイパワーなアンプで重低音を響かせ、そこに広がったバーカウンターやOPENな席でカクテルやビールを飲むことはたしかにハイセンスでかっこいいと思わせてくれるが、あまりに節操がないように見える。そのバーにいるのは西欧人ばかりだが、なんでここでバーなの?って感じ。

旧市街はたしかに建物は古いが、その中身はもはや資本主義経済。いかにして観光客を相手に商売をするかという雰囲気。地元の人はまったくいない。地元の人は路地裏にある食堂や隣接するホイアン市場、もしくは旧市街から出たところで買い物や食事をしている。10年前にこの街に来てみたかったなあ。そうしたらもっと自然なホイアンの姿、地元の人たちがこの街の中心で生活している姿が見れたかもしれない。

ホイアンを出発する時間が来た。 予約しておいた車が迎えにきて、とばすこと40分くらいで、中部最大の商業都市、ダナンへ到着。

街の中心にあるランフーンホテルを選び、やはり予約なしでチェックイン。しかしこのホテル、原田氏の部屋はシャワーがぬるいし、風呂は掃除してない。私の部屋もトイレが掃除してないし、くさい。原田氏の部屋は16ドル。私は11ドル。掃除しなくていいほど安くはないはず。 しかしもう疲れたので、細かいことは気にしないことにした。自分で掃除。

しかしまあ、このホテルは絶対におすすめできない。何かを相談すると、のってはくれるのですが、知識や情報がないのだろうか。こう言っちゃ悪いけれど、まったく役に立ちません。 英語もろくに通じないし、サービス精神まるでなし。文句言うならここに泊まらずいいホテルへ行きなさいってところですね。

ダナンでは踏んだり蹴ったり

きのこ鍋の専門店「ASHIMA」に行くのがダナンにきた目的だが、まだちょっと時間が早いので、マッサージに行くことにした。

タクシーに乗り込み、「マッサージに行きたい」というと、「いいとこ知ってるよ。大丈夫。足裏マッサージ?それとも全身マッサージ?それとも女の子のマッサージ?」と聞くので、「全身マッサージ」と答えると、「女の子も?」と言うので、「マッサージだけ」と伝え、「わかった。マッサージだけね。大丈夫。いいとこある」と言われ、ずいぶん遠回りしながら 連れて行かれたのが高級ホテルのマッサージ。

あとでわかったのだが、直線で行けば5分ほどだが、15分ほどかけて連れていかれた。「ここは12ドル。でも他にまったく内容は同じだけど、8ドルのとこもある。どっちがいい?」 「8ドルのとこでいい。女の子いらない。マッサージだけ」「OK。マッサージだけで8ドルでいいとこに連れてく」と、また5分ほど車を走らせ、「マッサージ、ジャグジー、サウナ」と書かれた店へ。

2階にある受付へ行くと「12ドル」と言われる。窓から下を見ると、まだあのタクシードライバーは車の外にでて、何を待っている感じ。「あれ、話ちがうな。まあいいか」と、お金を払い、案内されたところが個室の部屋。しかも奥に風呂がある怪しい雰囲気。男性スタッフは部屋から出て行き、タバコを吸いながら待っていると、女性のスタッフが入ってきた。「まさかあのタクシーの運ちゃん、嘘ついたかな?しかし、何の為に?」

スチームバスに入り、風呂で身体を洗い、施術ベッドに横になり、マッサージを受けると、その女の子、かなり本格的にマッサージをしてくれるので、「あれ勘違いかな。きちんとマッサージやってくれるな。よかった〜」とっても気持ちよくなっていると、突如マッサージをやめ、「ここからは別料金になります。いくらくれますか?」とのこと。私は「お金ないからもういい、ありがとう」と言い、部屋から出た。

「原田さん、ここ違うじゃないですか」「うん、そうだね」と。さすがアジアに数十年前から仕事でよく来ているだけのことはある。こういう店に連れてくると、タクシーはバックマージンをもらえるのだろう。あれだけマッサージだけと言ったのに、こんな店。今まで同じようにして連れて来た日本人達は、それでも文句を言わずにそのまま楽しんだのでしょうね。だから、タクシーもここに連れて来る。

さて、気を取り直して、きのこ鍋へ。タクシーを捕まえてきのこ鍋屋「ASHIMA」の住所を見せ、出発… しかし、見つからない。この運ちゃんも仲間に電話したり、道端の別のタクシーに尋ねたりしてくれたが見つからない。タクシーで探すのをあきらめ、ホテルへ戻り、ネットで検索。しかし、住所と「2008年8月OPEN予定」とあるだけ。ホテルの従業員にも調べてもらうが、みつからない。あの手この手でやっても無理…もしかするとまだ開店してないのかもしれない。ベトナムなら3ヶ月くらい予定を過ぎることも考えられる。そうこうしているうちに、原田氏はもうダウン。「茂木君、俺はもう今日は胃の調子が悪いから、食べられない。悪いが一人で何か食べてきてもらえるかな」と言い、部屋へ戻っていった。

私はしょうがないので、一人で安くおいしく酒とつまみが楽しめる「ビアホイ」に行きたいと考え、ホテルスタッフに「ビアホイはこの近くにある?」と聞くと、まったく言葉が通じない男性スタッフが「私が連れてって」やるということで、バイクに乗せてもらった。しかし、もう夜遅いためか、ぜんぜんない。「もういいよ。ありがとう。あそこの屋台でミーワンタンたべるよ」となんとか伝え、彼には帰ってもらった。

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ビアサイゴンとワンタンラーメン。日本でビンビールとラーメン食べるのと変わらんな〜。 でもおいしかった。具がたっぷりで付け合せの生野菜とハーブ、もやしもたっぷり。もちろん、スープはぬるい。まず、野菜、ミント、ノコギリコリアンダーともやしと唐辛子味噌を適量入れ、食べる。そして、麺がすべてなくなったら、スープにさらに唐辛子味噌とヌクトンとヌクマムと香味酢を加え、スープの味を濃く、辛く、酸っぱくし、そこにまたもやしとたっぷりの生野菜とハーブを加え、もりもり食べた。


帰り途中に酒が売ってないか探したが、売ってないのであきらめてホテルにむかっていると、「どこいくの?」と、いつものようにバイクにのってるおじさんに声をかけられた。 まあ、ベトナムではどこの町でもそこらじゅうで話しかけられる。「どこいくの?」「カラオケ?」「ホテルはどこ?」「マッサージいかない?」「女はいる?」とか。 あしらうのが面倒くさい。このおじさんにも、「もうホテルに帰る。すぐそこのホテルだよ」というと、「そう。いつまでダナンにいるの?」「明日。今日来て明日ダナンを出る」「そうか、じゃあまたな」みたいな感じ。ところがこのおじさん、次の日に痛い目にあうことに…。

美味しい海鮮! でも騙される!!

キノコ鍋屋「ASHIMA」はダナンにあるのだろうか。
それを調べるために、原田氏が知り合いのベトナム在住の日本人に電話をして、調べてもらうと、1ヵ月後にOPENするとのこと。やっぱりそうか…開店が遅れてるんだな。しかし、それが目的でダナンに来たのに、それがないのだったら、ニャチャンでも行ってシーフード三昧と行きたかった。
しかし、ここ、ダナンも港町。おいしい海鮮料理はあるはず。ということで、海鮮料理を朝から食べにいくことに。情報がなく、ガイドブックに一つだけ載っていたので、そこに向かうことに。
ホテルから近いので、歩いて向かっていると、昨晩のおじさんがバイクで隣に並んで走りながら「どこいくの?」と、声をかけてきた。「海鮮料理のレストラン。すぐそこの」というと、「あそこは高い。やめたほうがいい。むこうに安くていい店がある」「どこ?」と地図を見せると、「ここ、ここをまっすぐいって、右にまがったとこ」「え?左でしょ。あなたが指差してるところは左だよ」「違う、こっち、右」お互いに片言の英語なのと、どうも彼は地図を見るのがへたなのか、言ってる場所がどこなのかよくわからない。
「大丈夫、俺が案内するよ」といい、バイクを押して、先に行き始めた。「なんでこんな優しいのだろう。何企んでいるかあやしいけど、まあ行ってみよう」
そうして辿り着く。たしかに右にまがったところだが、わかりづらい場所で、案内してもらえないと来れないようなところだった。「ここ、ここがおいしくて安い。地元のベトナム人はみんなここに来る」 といい、彼がそのまま2階に案内してくれて、席に座らせてくれた。 
「何が食べたい?」と言われ、「じゃあ、これとこれとこれとこれ」と頼むと、彼がオーダーを通してくれて、料理も運んできてくれた。「原田さん、あの人、この店の人ですかね?」 「どうだろう、でもそんな感じだよな。だからここに連れてきたのかな…」
頼んだ料理は「蒸し海老のにんにく炒め」「焼き海老のバター添え」「蒸し渡り蟹」「渡り蟹のタマリンソース炒め」。シンプルな料理がばかりだが、おそらく素材がいいのだろうと期待。
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まず海老料理が出てくる。海老はぷりっぷりでとてもおいしい。日本に入ってくる冷凍海老はベトナム産が多いが、ここで食べる海老は冷凍ではなく、新鮮な生の海老だから、もうそれだけでおいしい。
「こういうメニューも日本では難しいな。まず価格がどうしても高価になってしまうし、 冷凍の海老ではこんなにおいしくはならない。生の海老で提供するとなると、大変高価な料理になってしまう」「そうですね。新鮮だからおいしい。ベトナムだから安いのですしね」
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次に蟹だが、これはさらにもっとおいしい。日本にもベトナム産の渡り蟹は冷凍で入ってくるが、現地で食べるとまるで違う。身がやわらかく、感動的なおいしさ。「こりゃうまい」と言いながらむさぼりつく原田氏に、「あれ、原田さん、お腹の調子はよくなってきたのですか?それとも、おいしいから?」「おいしいから、食べなきゃ損だと思って。夜になったらダウンするかもしれんが、もうそれは覚悟して食べる」 さすが飲食業のプロ。 まあ、今回はおいしいからということだが、ベトナムへ来てから二日目でもうお腹こわしていたのに、それからも食べ続ける姿勢は、とても仕事熱心。 
私もいつもベトナムへ来た時は、帰るころになるとお腹の調子が悪くなってくる。けれども、今回は大丈夫。ビールを飲むときは普通に氷を使っているし、それほど気をつけていないけど(ベトナムではビールは常温で保存してあるため、飲むときに氷でロックにして飲む。外国人がくるような店では冷えてるビールを置く所も出てきたが、氷が現地の水でできているため、これが原因でお腹を壊す人もいる)。発展途上国の料理を勉強する人は、現地で食べ歩くのに、丈夫な胃袋を持たないとつらい仕事になるだろう。
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それから最後に蟹と玉子のスープで締め、大満足だった。
ずっと我々が食事している間はほとんど下の階に行っていたベトナム人のおじさんが戻ってきたので、ビールをついであげ、「おいしい。ありがとう」と伝えると、嬉しそうに、にこにこ笑っていた。「へー。ところで、あなたはこの店の従業員?料理運んでくれたりしたけど。だからこの店に連れてきたの?」「いや、従業員ではなく、友達というか、よくこの店を使っているんだ。週末はよくこの店に海鮮を食べにくるよ。おいしいし、安いし、地元の人はみんなここに来る。それと、俺には大阪で先生をやっている日本人の友達がいる。彼は元、ダナンにあるサクラスクールの先生をやってた。彼がベトナムへ来た時はいつもこの店に連れてくるんだ」「へー。サクラスクールって聞いたことあるな」
「ところで、今日ダナンから出るんだよね」「そう」「何時にでるの?」「19時頃の飛行機に乗る」「これからどうするの?」「あ、もうこんな時間だ。まずホテルをチェックアウトしなければ。それからはショッピングにいくよ」「スーパーマーケットは行っちゃだめだよ。高いから」「うん、コン市場へ行きたいと思ってる」「そうか、それはいい。あそこは安い」「じゃあ、そろそろ帰らなければ。もうホテルへ戻らないと。会計を」「OK」 と言って、ウェイトレスに会計を頼んでくれた。
伝票が来ると、約4500円くらい。「これって安いのですかね?」「うーん…まあ、日本で食べたら1万円は軽くこすな。しかし、もっと安いのかと思った。まあ美味しかったからいいだろ」 するとそのベトナムおじさんが、「いくらだった?」と伝票を見て、ふーんという顔つきで何も言わない。「じゃあ、これで支払い頼むよ」と、原田氏は100ドル札を彼に渡した。先ほど両替したばかりだったので、細かいのがなかった。「OK」と言って、そのおじさんは1階へ降りていった。「原田さん、4500円って安くはないですよね。彼のリベートも入っているんですかね?」「どうだろ、まあそれも考えられる」「でも彼に案内してもらえなかったらここには来れなかったですからね」「まあ、そうだね…しかし、彼遅いな。下に行ってみよう。ホテルのチェックアウトも急がないとだし」
しかし、彼の姿は見えない。「なんか、100ドル札のおつりがないから、両替しに行ったと従業員が言ってるよ」「そうですか。もうホテルのチェックアウトに行かないと間に合わないから、私は先に行ってますね。原田さんは彼のバイクに乗せてもらって、後から来てください」 ということで、私は先にホテルに戻り、チェックアウトを済まして原田氏を待っていた。「遅いなー。なんかあって、歩いてくるのかな。しかしそうすると道わからないんじゃないかな…」と心配になってきた。しかし、待つこと30分くらいして、原田氏はホテルへ入ってきた。
「だまされた。詐欺にあったよ」「え?どういうことですか?」「彼は戻ってこなかった。両替に行くと言って、そのまま持ち逃げだ。従業員も彼のことなんて知らないと言ってる」 「それはグルじゃないんですか?」「いや、あれは違うな。どうも本当に知らない様子だった。従業員達もみんな哀れんだ顔つきで見てたし。店主が出てきて、店の支払いは半分にしてくれた」「じゃあ、合計で120ドル?高くつきましたね。警察は呼ばなかったのですか?」「どうせ呼んでも言葉通じないだろうし。面倒だ。騙されたやつが悪いという社会だろ」
私は、原田氏がチェックアウトをしている間、むしょうに腹が立ってきて、そいつをなんとかして見つけて、ボコボコにしてやりたいと思った。しかし、相手はチンピラ。ナイフを持っている可能性もあるし、まず見つかるわけがない。我々の行動はもうむこうは知っている。19時を過ぎるまでは、この辺には姿を見せないだろう。まあ、最初はそのつもりではなかったのかもしれない。100ドルという彼にとっては大金をつかんで、出来心がでたのかもしれない。
しかし、すごく残念だった。ベトナムでこういう人が寄ってくる度にいつも警戒していたが、今回はその警戒を破られ、隙を見せた瞬間にこのありさま。これから彼のようにベトナムの街角にいるおじさん達を見る目は変わってしまうだろう。彼らにはよく多めに請求されたり、タクシーに遠回りされたり、どこかに案内してくれてそのバックマージンをとられたりすることはあるが、今回のようにいろいろと話し、信用させて、騙すようなことはなかった。 騙されたやつが悪いのはわかる。考えが甘いのはわかるが、人を信用することができない社会っていうのは、寂しい。
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気をとり直して、コン市場へ。「その前に金がなくなったから、両替にいかないと。もうあまり使わないから少しだけにしとこう」と、二人とも少しだけ両替した。
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コン市場はホテルから歩いて10分程のところ。中に入ってみると、なんか今までの市場と違った雰囲気。ホーチミンもハノイもフエもホイアンも、日本人が市場を歩いていると、 「や・す・い…か・わ・い・い…お・い・し・い…」 などと簡単な日本語を発し、腕をつかまれたりする。また、商品を手にもち、じっくりと見ようとしたりしたら、もうあれやこれやといろんな商品を出してきて、全く興味がないものもかまわず薦めてくる。それを回避するのが大変だし、価格交渉も面倒なので、ベトナムでの買い物には労力が必要だ。
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しかし、ここ、ダナンのコン市場は、とても静かだ。我々が歩いていても、商品を手にとろうと、ほっといてくれる。「ここは商業都市で観光客がいないから、観光客相手の商売ではないんだろうね」「そうですね。しかも、商品に値札貼ってありますよ。市場で初めて値札見ました」そんな感じで、ゆっくりと商品を見ることができた。
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この市場の中心部に屋台エリアがある。ミークアンやカオラウ、フォーやブンの他、おこわや豚の内臓料理、蒸し春巻きや餅料理、チェーなどいろいろある。「原田さん、ここの屋台はなんか衛生的ですよ。陳列の仕方もキレイ見せてますし、きちんと商品棚やテーブルなどをキレイにしてあります。こんな屋台見たことない。ホイアンの市場なんてひどかったですよね」「ほんとだ。たしかに見た目は清潔感があるね。しかし俺は食わない」
まあ、そんな感じの市場で、地元客ばかりでした。そもそも、この街に来てから日本人を見てない。タクシーの運ちゃんに聞いたら、日本人はたくさん来るが、彼らはみなビジネスの為に来る。観光で来る人はあまりいないらしい。そんな人はわざわざこんな汚い市場より、スーパーマーケットを好むかもしれない。
疲れてきたので、どこかでお茶をしようと思った。ダナンには路上のそこらじゅうにカフェ屋台みたいのがたくさんある。市場の周りにもたくさんある。しかし、もうベトナムのローカル的な雰囲気になじむことにもややうんざりしてきて、もっと衛生的なところでゆっくりと休みたい。
コン市場の正面には4階建ての豪華なスーパーマーケットがある。その1階にスタバ風のカフェがあったので、そこに行くことにした。そこにはソファーがあって、路上の10倍の価格(300円くらい)でコーヒーが飲めた。客は我々の他には西洋人のおじさんが一人。パソコンで何やらやっている。スタッフは8人くらい。やることは何もなさそう。「茂木君、両替しないと、空港までのタクシー代も足らないんじゃないかな」「あ、私もお金ぜんぜんないですね」「もう16時30分だ。銀行は17時まで。早くしないと空港までのタクシー代もないよ」
スーパーマーケットでヌクマムを急いで買って、そこの近くの銀行へ行ったが、16時30分までで終了してしまっていた。「あっちにもあったな」と、行ってみると、日本円からは両替できないという。「ホテル近くの銀行まで行かないと駄目だ。やばい、間に合うかな…」 あわててタクシーに乗り込み、銀行まで行く。「そこ右に行って」「通行止めで行けない」 「じゃあ、もうそこに止めて」「茂木君、俺が両替行ってくる」と、原田氏は急いで銀行へ走って行った。私はタクシーを遠回りさせて銀行の前に行かせ、待っていた。「間に合いましたか?」「いや、もう終わっていたけど、拝み倒して無理やり両替してもらった」「なんかいつもギリギリですね」
そんな感じで、何とか帰る為のお金を準備でき、無事にダナン空港までいくことができた。ベトナムへはいつも食べ歩き目的で来ているが、1日に5食〜8食食べることは疲れるし、買い物での交渉も疲れる。
今度はプライベートでニャチャンのリゾートへ行ってみたい。

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