ホイアンのビーチと、残念な海鮮料理

ホイアンのビーチまでチャリで行くことにした。

のんびりと田園に囲まれた田舎道を走っていった突き当りにビーチはある。

チャリで走るだけでもなかなか気持ちがよい。

このへん一帯は、ホイアンのリゾートホテルエリアだ。

「どこにしようかな~。どこかのホテルのプライベートビーチのカフェとかないかな~。

なにか飲みたいし」

「どこのホテルでも使えるんじゃないですか?金さえ払えば」

「ここでいいや」

と、とあるホテルのプライベートビーチらしきとこに入った。

「あそこがバーカウンターじゃない?」

「サイゴンビール二つと、冷たいお茶ください」

「あそこのビーチベッド使っていい?」

「はい、5ドルになります」

という感じで、ただのんびり、ビーチで寝そべっていた。

「以前ダナンで食べた海鮮が美味しかったのだけど、ホイアンでも美味しい海鮮ないかな?」

「あるんじゃない。でも情報がない。地球の歩き方に、1軒載っているけど、高そうだ。」

「あのおじさんに聞いてみてよ岡部さん」

っと、ベトナム語を話せる岡部さんに頼る。

「地球の歩き方に載っている店も美味しいけど、ビーチを西にチャリで走って5分くらいのとこに、美味しい海鮮の店があるよと言われた」

ってことで、走ること15分。

「これはないな。さっきのあの海鮮の看板が出ていた汚い店がそうじゃないかな。あそこでは食べたくないな」

「じゃあ、地球の歩き方の店にしょうか」

ってことで行ってみると、とても広く、高級な感じ。

まず庭園をぬけて、大きな2階建てのレストランがあり、我々はその奥に流れる川のほとりにあるテラス席へ。

30人くらいの団体が結婚式をやっていたが、それ以外に客はいない。

「ワイン飲みたいけど、外国産のワインしかない。ダラットワインないな。おーい。えむおーい。ダラットワインないの?チープなやつでいいんだけど」

「ないです」

「じゃあ、ベトナム茶3つ」

外国産のワインは日本のスーパーで800円くらいのものが、3千円くらいで販売している。日本と変わらないか、それ以上の価格だ。

「うーんなかなか高い店だね。美味しければいいけどね」

「とりあえず、頼みすぎずに、注文してみましょう」

「じゃあ、チャーハンと、揚げ春巻きと」

「俺、このナスの煮込み食べたい」

「俺はワタリガニのビール蒸し」

「じゃあ、こんなもんでいいいね。」


一番美味しかったというより、まともだったナスの煮込み 800円くらい


ワタリガニ、特に数を言わなかったけど、3人で1匹  1500円くらいかな


海鮮チャーハンという割には、素朴な感じで、味もあまりしない。
 

「今日はきっと料理長がお休みで、セカンドかサードシェフの日なんだよ。こんなに暇だし」

「こんなチャーハンなら、俺が作ったほうがうまいわ」

「だいたいベトナム茶を頼んだのに、これ紅茶じゃん。リプトンの」

「ワタリガニ、3人に1杯って、どこ食べるとこあるんだよ」

「きっと金がないやつらだと思われたからだよ。よかったじゃん1杯で」

っと不満ブーブー言いながら、3人はまたチャリに乗り、宿へと帰るのでした。

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