フエからの出発!! 快適バス

朝はゆっくりと目覚めた。10:00頃だったが、窓を開けてバルコニーに出ると、どこからか聞こえてくるベトナムPOPSと人のざわめき、車やバイクのクラクションの音が混ざり合っている。しかし、ホーチミンやハノイと比べたら静かな感じがした。

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もう一度ランチでもいいから宮廷料理を食べに行くか、コム ビン ザンに食べに行くか迷ったけれど、聞いたところによるとフエで宮廷料理を食べるより、ホーチミンで食べる宮廷料理のほうが美味しいということだったので、今回はあきらめ、フエの庶民が日常的に食べているものを食べようと「スアン チャン」というコム ビン ザン(大衆食堂)へ食べにいくことに。
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まずは皿に白飯をよそい、その上におかずを選んでのせていきます。鍋や大皿に盛られたおかずは10数種類。私と原田氏で6品づつくらい指差してのせてもらい、ベトナム風のっけご飯の完成。見た目はばっちり!豪快でボリューム感もあり、おいしそう! 
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食べてみると…
うまい…けど、ぬるい!
うーんまあ、保温器なんてないのが当たり前だから、しょうがないね。具がスペアリブや煮魚、玉子焼き、炒め野菜、ゆで野菜、焼き魚など、ぜいたくなのっけご飯。いろいろな味を楽しめ、スープを飲み、ビールもつけたら大満足。のっけご飯は3ドルくらい。安いの…かな…?
ベトナムではインフレが起こっていて、何が一番高いというと食べ物や食材が高いらしい。ホテルの従業員の女の子に給料いくらなのか聞いたら、7:00~14:00まで7時間毎日休みなしで働いて1ヶ月の給料は30ドルくらいなのだそう。また新米だからということだけれど、日本語を片言で話せるし、英語も話せる。
この給与額と大衆食堂の価格の比率っておかしい。1回の飯で1ヶ月の給与の1/10がなくなる。私の知り合いのベトナム人が日系企業に就職したけど、その子の初任給は1ヶ月500ドルだった。それでもその子は安いって言ってすぐに辞めましたがね。この給与の差もすごい。約17倍ですよ。ベトナム人の格差やインフレ問題を実感。
そろそろホイアンへ向けて出発するバスの時間だ。タイムテーブルでは14時出発になっているが、ホテルの従業員に、「ここまで迎えに来るから1時半には待っていてくれ」と言われる。30分も早く迎えにくるのか…バス乗り場って遠いのかな…なんて考えていると、大型バスがそのまま迎えに来た。「へー便利だなあ。長距離バスなのに、わざわざこんな小さなホテルまで迎えに来てくれるなんていいシステムだ」と原田氏と話す。それから他のホテルまでまた迎えに行く。「なるほど。こうやって迎えに行くんだ。楽チンシステムだな」。それからずっとぐるぐるフエ市内を大型のバスが回り始め、狭い道では曲がりきれずにバックしたり、同じところも何度も通り、バスが満席になったのはそれから40分後くらいのこと。
「まだフエにいるよ。ここさっきご飯食べに来たとこじゃん。どこがいいシステムだ。集合させろよ」と、結局は愚痴をこぼしました。まあ、そんな大ざっぱなところが愛すべきベトナムのスタイル。細かいことは考えずに、なるようになるさ~。
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このバスの作りはとても面白い。
見た目は大型の普通の観光バスだが、入るときに靴を脱がされる。そして中は普通の席はなく、すべて2段式のベッド。しかも座椅子風。足が伸ばせるし、とても快適で居心地がよく、長時間でも疲れない。このバスはぜひ日本にも導入して欲しい。日本の長距離バスは狭いし、足が伸ばせないし、居心地悪いし疲れるし、とても寝られない。しかもバス料金はフエからホイアンまで4ドル。安い!

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