ダナンでは踏んだり蹴ったり

きのこ鍋の専門店「ASHIMA」に行くのがダナンにきた目的だが、まだちょっと時間が早いので、マッサージに行くことにした。

タクシーに乗り込み、「マッサージに行きたい」というと、「いいとこ知ってるよ。大丈夫。足裏マッサージ?それとも全身マッサージ?それとも女の子のマッサージ?」と聞くので、「全身マッサージ」と答えると、「女の子も?」と言うので、「マッサージだけ」と伝え、「わかった。マッサージだけね。大丈夫。いいとこある」と言われ、ずいぶん遠回りしながら
連れて行かれたのが高級ホテルのマッサージ。
あとでわかったのだが、直線で行けば5分ほどだが、15分ほどかけて連れていかれた。「ここは12ドル。でも他にまったく内容は同じだけど、8ドルのとこもある。どっちがいい?」
「8ドルのとこでいい。女の子いらない。マッサージだけ」「OK。マッサージだけで8ドルでいいとこに連れてく」と、また5分ほど車を走らせ、「マッサージ、ジャグジー、サウナ」と書かれた店へ。
2階にある受付へ行くと「12ドル」と言われる。窓から下を見ると、まだあのタクシードライバーは車の外にでて、何を待っている感じ。「あれ、話ちがうな。まあいいか」と、お金を払い、案内されたところが個室の部屋。しかも奥に風呂がある怪しい雰囲気。男性スタッフは部屋から出て行き、タバコを吸いながら待っていると、女性のスタッフが入ってきた。「まさかあのタクシーの運ちゃん、嘘ついたかな?しかし、何の為に?」
スチームバスに入り、風呂で身体を洗い、施術ベッドに横になり、マッサージを受けると、その女の子、かなり本格的にマッサージをしてくれるので、「あれ勘違いかな。きちんとマッサージやってくれるな。よかった~」とっても気持ちよくなっていると、突如マッサージをやめ、「ここからは別料金になります。いくらくれますか?」とのこと。私は「お金ないからもういい、ありがとう」と言い、部屋から出た。
「原田さん、ここ違うじゃないですか」「うん、そうだね」と。さすがアジアに数十年前から仕事でよく来ているだけのことはある。こういう店に連れてくると、タクシーはバックマージンをもらえるのだろう。あれだけマッサージだけと言ったのに、こんな店。今まで同じようにして連れて来た日本人達は、それでも文句を言わずにそのまま楽しんだのでしょうね。だから、タクシーもここに連れて来る。
さて、気を取り直して、きのこ鍋へ。タクシーを捕まえてきのこ鍋屋「ASHIMA」の住所を見せ、出発… しかし、見つからない。この運ちゃんも仲間に電話したり、道端の別のタクシーに尋ねたりしてくれたが見つからない。タクシーで探すのをあきらめ、ホテルへ戻り、ネットで検索。しかし、住所と「2008年8月OPEN予定」とあるだけ。ホテルの従業員にも調べてもらうが、みつからない。あの手この手でやっても無理…もしかするとまだ開店してないのかもしれない。ベトナムなら3ヶ月くらい予定を過ぎることも考えられる。そうこうしているうちに、原田氏はもうダウン。「茂木君、俺はもう今日は胃の調子が悪いから、食べられない。悪いが一人で何か食べてきてもらえるかな」と言い、部屋へ戻っていった。
私はしょうがないので、一人で安くおいしく酒とつまみが楽しめる「ビアホイ」に行きたいと考え、ホテルスタッフに「ビアホイはこの近くにある?」と聞くと、まったく言葉が通じない男性スタッフが「私が連れてって」やるということで、バイクに乗せてもらった。しかし、もう夜遅いためか、ぜんぜんない。「もういいよ。ありがとう。あそこの屋台でミーワンタンたべるよ」となんとか伝え、彼には帰ってもらった。
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ビアサイゴンとワンタンラーメン。日本でビンビールとラーメン食べるのと変わらんな~。
でもおいしかった。具がたっぷりで付け合せの生野菜とハーブ、もやしもたっぷり。もちろん、スープはぬるい。まず、野菜、ミント、ノコギリコリアンダーともやしと唐辛子味噌を適量入れ、食べる。そして、麺がすべてなくなったら、スープにさらに唐辛子味噌とヌクトンとヌクマムと香味酢を加え、スープの味を濃く、辛く、酸っぱくし、そこにまたもやしとたっぷりの生野菜とハーブを加え、もりもり食べた。
帰り途中に酒が売ってないか探したが、売ってないのであきらめてホテルにむかっていると、「どこいくの?」と、いつものようにバイクにのってるおじさんに声をかけられた。
まあ、ベトナムではどこの町でもそこらじゅうで話しかけられる。「どこいくの?」「カラオケ?」「ホテルはどこ?」「マッサージいかない?」「女はいる?」とか。
あしらうのが面倒くさい。このおじさんにも、「もうホテルに帰る。すぐそこのホテルだよ」というと、「そう。いつまでダナンにいるの?」「明日。今日来て明日ダナンを出る」「そうか、じゃあまたな」みたいな感じ。ところがこのおじさん、次の日に痛い目にあうことに…。

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