人生で最高のマッサージ

8年ぶり・・・かな、サイゴンへ来たのは。

初めてのベトナム旅行の時に1人で来て、その後、ラ・スコールの創業メンバー(伊藤さん、原田さん、上利さん)と4人で来たな。
ベトナムへは毎年、11年前から来ているが、ホーチミンにはそれほど来ていない。
今回で3回目だ。

今回は吉祥寺店の開店に伴い、食器などの購入の為に、渡越した。
いつもハノイばかりではちょっとあきるし、買い物ならばホーチミンのほうがいろいろとあるだろうということで、一人、ホーチミンへやってきました。
 
今回の日程はホーチミンに34日で、その後、深夜便で飛行機に1泊ってかんじかな。
初日も朝便で来たので、時間はわりとある。
 
とりあえず、ホテルへ向かい、周辺を散策することにした。
 
ファン グー ラオ通り、デタム通り近くのブイ ビエン通りにある
Biz Hotel に泊った。
120ドル弱だったかな。安い。
わりとキレイだし、エアコンも調子いいし、エレベーターもあるし、シャワーもお湯がでる。って当たり前のことなんだが、
以前のベトナムでは、当たり前でもない。
 
この一帯は、ベトナム最大のバックパッカー街らしく、西洋人がたくさんいる。
深夜になると、バーやクラブや路上に、西洋人達がたくさんタムロしている。
なんか、日本人には肩身がせまいエリアかな。
でも、路地にはローカル店が点在している。

 

(ホテル周辺の昼間の路地)

(ホテルがあるブイ ヴィエン通りの夜の様子)
ゴザを敷いて、そこに座ってビールを飲んでいる。なんか毎晩がお祭りのようだ。
この聴衆に向かって、ホテルのベランダにスピーカーを置いて、爆音で流している白人がいた。
西洋人にまじってベトナム人の若者も多い。

まあ、そんな中、ぶらぶらしていたが、あまりよさそうな店は見つからない。
路地の小さなローカル飯屋も、わりとキレイめな店は白人が多く、なんか入りずらい。
このへんの情報がないので、ホテルのスタッフへ聞くと、タクシーでわざわざ行かないといけない、観光客向けのゴンレストランを教えてもらった。
ってことは、このへんにはおススメはないってことなのかな?飯屋はたくさんあるけどなあ。
失敗しなそうなとこを、紹介しておいたという感じかな。

一緒に近くにあるマッサージ屋も紹介してもらったので、まずはマッサージに行き、そのあとにゴンレストランへ行くことにした。
 
このマッサージ屋。とてもすばらしい。
出てきたお姉さん・・・いや、おばさんは、色気がないので、大変ありがたい。
服装もなんかプロっぽい。
ベトナムのマッサージ屋は、若い女の子にホットパンツをはかせたりと、なぜか色気があるところが多いので、マッサージを受けていても緊張してしまって、リラックスできないことが多い。
しかし、このおばちゃんなら、緊張しないし、なんか経験も豊かそうだ。
ホットストーンマッサージ90分コースで、270000ドン。だいたい1400円くらいかな。
最近のホーチミンの事情はわからないが、安いように感じる。


まずは指圧マッサージをしてくれるのだが、大変心地よい。
力の加減が完璧だ。ちょうどいい強さで、柔らかく、力強く、その相反する加減の仕方がたまらない。
私が今まで受けてきたマッサージの中で、一番上手じゃないかな・・・。
 
そんなことを考えながら、大変に気持ち良くなっていた。
 
このおばちゃん、日本語はもちろん、英語も通じないのだが、なんか「これを使ってやるよ」みたいな感じで取りだしたのが、金属の小さなプレート。
米兵が胸に下げているネームプレートみたいなもので無地のものだ。
 
何に使うのかと思ったら、なんか背中や首、腕をそれでなぞりだした。
ずっと同じところをある程度の力で繰り返しなぞるので、なんか痛くなってきて、ひっかかれているみたいな感覚。
「痛いから、もうちょっと優しくして」と言おうか悩んだが、まあこのベテランのおばちゃんのことだ。きっと意味があるのに違いない。
「この強さじゃないとダメなんだろう・・・」と、何度も自分に言い聞かせ、やせ我慢をする。
しかし、「これはなんの為にやっているのだろう?垢すりか?そんなにやり続けたら、皮がめくれちゃうんじゃないかな」っていうくらい、ずっと同じところを何度も繰り返す。
なんか心配になってくる。「どうしよう。日焼けとかしたら、痛そうだなぁ。背中洗えなくなっちゃうんじゃないかなぁ。しかし、このおばちゃんを信じよう。でも、早く終わってほしいなぁ。まだやるのかよ」
 
っと、いう感じで、最後まで何も言えず、そのままやってもらった。
 
その後、そこにオイルを塗られ、さらにあっつあつのホットストーンでその背中や腕をなぞられる。
でも、これは熱いけど、気持ちよさもある感じだった。
 
そしてまた指圧。こんどは仰向けになって全身をやってくれる。
「うーん。やはりすばらしい。このおばちゃん、タダものじゃぁないなぁ・・・」
と、感動してしまうくらい気持ちいい。
 
終わって、「どうだった?」みたいに聞かれたので、
「ベリーナイス、ベリーグッド」と、ほめ、「これは何?」って、金属のプレートについて聞いてみると、「あなたは、風邪をひいている。これをやるととても元気になる」
ということでした。
 
そうかぁ。これはみんなにやることなのかな・・・それとも、私にだけやってくれたのかな?マッサージはとてもよかったから、またここに来たいけど、もうこれは痛いからやってほしくないなぁ」
 
と考えながら、部屋を出た。
チップをせがまれたので、50000ドンくらいかな?っと思ってそう伝えたら、少ないという。なので、100000ドンで納得したもらった。500円くらい。
とてもよくしてくれたので、チップははずみたいが、とは言え、チップを払う習慣のない我々日本人には、どれくらい払えばいいのかよくわからない。
 
 
ゴンレストランへ向かったのがもう22時。
ホテルのお姉ちゃん、先にマッサージ行ってから、レストランへ行けと言っていたが、まだレストランはやっているのだろうか?
心配しながら行ってみると、やはりもう終わりみたいだ。
店員に、「チャーハン、焼きそば、焼き物しかできない」と言われ、仕方なく
焼きそばと焼きエビを注文。「サラダも食べたい」と伝えると、「焼きエビにたくさんのっているから、それで十分だよ」と、店員に言われ、じゃあ、それでいいよと。
ビールはもういらないし、ワインはボトルでしか頼めないので、「ピンクカクテル」というものを頼んでみたら、まさかのショートカクテル。
焼きエビとやきそばに、合いそうにない。

 

「焼きエビにサラダたくさんのっている」と言っていたのに、
のっているのはスライストマトだけ。
しょんぼり
はっきり言って、ぜんぜん美味しくなかった。
もう早く帰りたいから、適当なのかな・・・
どこか違う店に行こうかとも考えたが、
風邪で調子悪いし、さくっと食べて、コンビニで飲み物を買いこんで、ホテルへ戻ることにした。
 
部屋で着替える為に裸になり、鏡の前で歯を磨く。

「あれ、なんだこれ」
「なんじゃこりゃぁ!!びっくり


 
背中が大変なことになっている。
 
これって、やばくない?
赤くもようがついている。
 
俺はまだ男だからいいけど、女性だったら発狂するんじゃないか?
「あのババア・・・」
 
そういえば、ベトナム人って、飲みすぎた後や、頭痛の時に、鼻のつけねの上の部分を、爪ではさんで真っ赤のあとをつけたりしているな。
「これで治る」とか言って。ただの迷信だろと思っていたが、あれと同じかぁ・・・
 
しかし、俺日本人だし、こんな背中じゃ大好きな「スーパー銭湯」行けないじゃないか。
なんかアフリカ原住民のボディペインティングみたいだし、怪しい宗教の修業のしるしとか、深刻な病気とか・・・勘違いされてしまうかもしれない。
 
うーん、やっぱり痛かったもんな。
これはここまで赤くなるほどやらないと意味がないんだろうなぁ。
だから、「途中で優しくして」と言っても、ダメだったかもしれない。
 
しかし、ちゃんと了解をとって欲しいけどね。まあ、言葉通じなかったから、おばちゃんの優しさで、よかれと思ってやってくれたのだろう。
 
しっかし、「あのババア・・・」
 

 

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「人生で最高のマッサージ」への5件のフィードバック

  1. こんばんは。
    来年ベトナムに行く予定なのでBlog拝見しました(*^^*)
    もう月日経っているのでわかったかもしれませんが、プレートは中国でも使われるカッサではないかな、血行が悪いとこは内出血になるようですがやりすぎぽいですね^_^;私は顔に使用しますが、むくみやたるみに効きますよ。そこまで力入れませんがね。
    ではまた拝見させていただきます(*^^*)

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  2. 刮痧(かっさ)療法ですね。中国では割とポピュラーな治療法で、手軽に出来る割には有効性の高い治療です。おばちゃんは、特別にプラスアルファの治療をしたからチップたくさん頂戴ということなのでしょう。

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  3. 5月頃にベトナムに行こうと考えています。
    とても笑える体験(失礼)しましたね。
    マッサージは絶対行こうと思っています。
    参考にしたいと思います。

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