魅惑のビアホイ

久しぶりのベトナム。
1年半ぶりです。

今回の旅行の目的は、中野に出す新しいベトナム料理店の備品の買付け。
火曜の朝5:15にホーチミンの空港に着き、
土曜の朝8:40の飛行機で帰ります。
動けるのは、火曜~金曜の4日間しかありません。

できれば3日間で買付けとシッピングの手続きまで終わらせ、
最後の1日は、知り合いのバインミー屋さんに、パン作りを見学に行きたい。

今回も、前回ホーチミンへ来た時と同じ、ブゥさんにガイドをお願いしました。
ハードなスケジュールも、この二人ならば、きっと大丈夫さ!!

ホテルの前の路上でスペアリブ焼いてたので、まずは腹ごしらえ。

まずはチョロンのビンタン市場へ。


食器買うなら、やっぱりここですね。
ハノイにはない、厨房備品をたくさん取り扱う市場です。
あっという間に食器500枚と備品をたくさん買いました。
安いので、あまり考えてません。ノリと勢いです。
アオバーバーもいいのが買えましたし、
プラスチックのイスも40個買いました。

バイクでは持って帰れないので、すべて明日の朝にホテルへ
配達してもらうことにしてもらいました。

考えてないとはいえ、神経疲れた~。
禁煙中なのですが、タバコが1本だけ吸いたい・・・

そんな人に嬉しいのですが、ベトナムでは1本でタバコ買えます。
1000~2000ドンくらいかな。5~10円
こういうとこで買えます。
ソフトドリンクやフルーツの漬物なんかを食べられます。

その後、ベンタイン市場でバッチャン焼きと、Tシャツを大量に買い込み、
18時の市場のクローズとともに、本日の買い物終了。

さあ、今夜はどこで飯食べようかな・・・

「ブゥさん、私はビアホイ行きたい。日本でビアホイみたいな店をやりたいから」
「そうですか、じゃあ、ホテルの近くに有名なビアホイがあります。そこに行きましょう」

こんな感じ。
10年前くらいにハノイで飲んだビアホイは、大きなタンクに入ったビアホイを
ホースでグラスに注いでくれたけど、
このビアホイは、日本の生ビールと同じ仕組みだ。
最近はこれが主流なのかな。

日本のと同じような生樽が、奥の水色の水槽みたいなところの中に置いてあります。
保冷しているのでしょう。
それと、ガスボンベも、機械につながれています。
日本と違うのは、サーバーに冷却する機能がないのかもしれません。

氷をグラスに入れて、飲みます。
茹でピーナッツは、ビアホイの定番ですね。
お通しみないな感じで最初に出てきます。

まずはハムの盛り合わせ。これ、全部美味しい。
生ニンニクものってます。にんにくはベトナム産が美味しいらしく、
日本と同じで、中国産は安いようです。

「茂木さん、ビアホイは一番安いビールです。一番高級がビアトゥイ。生ビールね。サイゴンビアとか、ハノイビアとか、大きな会社が作っています。フレッシュだから、賞味期限は短いです。1週間くらいかな。それで、ビアホイとビアトゥイの中間がビアチャイね。瓶ビールのこと。これは瓶に入っているから、賞味期限は長いです。ビアホイは、ビアトゥイやビアチャイを作ったあとの機械を水で流したあとの水です」

「ええ??ビアホイは、機械を水で流した時の水??そんなバカな」
「そうです。だから、お金ない人が飲むビールです」
「でも、前はビアホイって、お店が自家製で作って売っていたでしょ」
「はいそうです。最初は大きな会社のビアホイを仕入れ、それに自家製も混ぜて使っていました」
「そういうもの?」
「戦争のあと、みんな貧しかったから、みんなビアホイ飲んでいました。ホーチミンでもたくさん飲まれていましたが、今はビアホイ屋は、田舎のほうへ行ってしまいました。ホーチミンの人、あまり飲まなくなった。ハノイでは今でもわりと人気みたいね」

ブゥさんが言っていることは、ホントなのかよくわかりませんが、ビアホイはたしかに薄いビールで、氷を入れて飲むから、水を飲んでいるみたいです。この日も二人で4L飲みました。まったく酔いません。

20時にラストオーダーを聞かれたので、早いなあと思っていると、朝8:00にOPENするようです。
他の店では6:00にOPENの店もあるようです。
深夜に働いている肉体労働者が、朝の仕事終わりに飲みにくる。
なるほど、だからベトナム人って朝から飲んでいるイメージがあるのか。
日本でもそういう店あるな・・・


手羽先のフライ、バター風味


牛肉をスパイスで炒めたもの。


茹でオクラの臭豆腐タレ

こんな感じのおつまみ。どれも美味しいです。

日本でビアホイをコンセプトにした店をやろうと思っていましたが、
どうなのだろう。
ビアホイっていう名前が、日本人にはひびきがいいし、覚えやすいのですが、
ホーチミンのローカルビアホイは、「肉体労働者の楽園」的な感じです。
しかし、ハノイの私の友人のベトナム人は、超金持ちですが、「お酒はビアホイハノイが一番好き」と言っていましたし、
日系の会社に勤める友人も、よく会社の人とビアホイに飲みに行くと言ってました。
ハノイとホーチミンでは、ビアホイ事情が違うようです。


あまりのローカルな雰囲気に、
ビアホイがコンセプトの店を日本でやることがいいのかどうか、
考えさせられる店でした。

もっと清潔で、お洒落なビアホイ行きたい・・・

JUGEMテーマ:ベトナム

 

「魅惑のビアホイ」への2件のフィードバック

  1. 初めまして!
    ベトナムに行ったことがないのでビアホイについてはWebで得た知識しかありませんが、日本でビアホイをコンセプトとするお店となるとブリューパブのような業態でしょうか。

    酒税法改正でビール・発泡酒の酒税が調整される動きがあり、ブリューパブの出店は難しい時期かもしれませんが近場にそういうお店があれば是非とも行ってみたいです!

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