カオラウとミークアン、どちらがうまい?

カオラウを日本で製麺を始めたのが2014年。

 

かつてはBale Wellというホイアンの井戸水と、チャム島のマングローブの木炭の上澄み水で

製麺していたというカオラウ。

そのアルカリ性の水を使用し、独特のコシを出す、ホイアンでしか製麺できない麺でしたが、

現在ではその井戸水も、チャム島の木炭も使わずに作っているらしい。

それは、本当だろうか?

 

今回は製麺工場視察研修ということで、

ホイアン(カオラウ)、ハノイ(フォーとブン)、

ハイフォン(バインダー)で合計4か所の製麺工場を

製麺職人の吉野さんと二人で訪問することになりました。

 

初日はホイアン入りし、まずはカオラウを食べる。

ホイアンでのガイドをお願いしたのは、ダナンを中心にコンサルタント業を営むマイ ホアンさん。

茨城大学を卒業した、エリートベトナム人です。

急な依頼にも関わらず、完璧なコーディネイトをしてくれたナイスガイです。

 

そのホアンさんお勧めのカオラウ屋に、吉野さんと自転車で二人で向かう。

ホアンさんいわく、老舗のカオラウ屋で、ローカルには一番人気とのこと。

ホテルのスタッフに地図を書いてもらい、向かうが、

ここ・・・かな?・・

 

そのあまりに本格的な雰囲気に不安になる・・・

にせものじゃないか・・よく有名店と同じ名前の店名とかあるし。

中をのぞくと、ローカルの人がたくさんいるので、まあ、ここかな、ということで入店。

 

これが一番人気のカオラウ。

吉野「これは蒸し麺だからざらつきが気になるよね。日本人はこのままじゃ口に合わないんじゃない?」

茂木「でも、日本人の影響と言われてるらしいですよね、伊勢うどんとはぜんぜん違いますけど」

吉野「うん、ぜんぜん違うね。これくらい太い麺は、生麺が一番美味しいだろうけど、何か理由があって蒸し麺なんだろう」

 

チョップのカオラウは、生麺で作り、店で茹でている。

まあ、すべて本場に合わせる必要もないと思うので。

この色を何で出しているのか、アルカリ成分は何を使っているのか、製麺の過程を見たい。

 

ホアンさんと合流し、明日のスケジュールを確認する。

茂木「ホアンさん、私はホイアン3回目なので、観光客向けの名物料理より、ローカルの人が普段食べているご馳走が食べたい」

ホアン「そうですか。じゃあ、私が家族や友人といつも行っている居酒屋がいいですよ。地元の材料を使った料理がいろいろと食べられます。私も一緒に行きますよ」

 

ということで、夜にまた合流し、お勧めの居酒屋へ。

①店の外観 ②焼きライスペーパー ③カエルの皮の唐揚げ ④海老のレモングラス蒸し ⑤空心菜のにんにく炒め

⑥カエルと香草の炒め ⑦豚モツのターメリック炒め ⑧蒸しマングローブ蟹

 

ウツボやエイなどの特殊な海鮮料理から、肉料理まで様々ありましたが、マイルドにいきました。

普通の海鮮、食べたかったんです楽しい

 

これだけ食べて、お酒も飲んで、ぜんぶで4千円くらい。

安い。

 

吉野「この店は麺料理はないの?」

ホアン「食事メニューは焼きそばか、チャーハンくらいですかね」

茂木「ミークアン食べたいな。それと、ブンティットヌン」

ホアン「では、私がいつも食べているミークアン屋に移動しましょうか。そこはとなりにブンティットヌン屋もあります」

 

店ってより、歩道。

 

ミークアン

 

吉野「ミークアン、美味しいね。カオラウよりこっちのほうが好きだな」

茂木「たしかに、こんなに美味しかったっけ?スープが美味いし、麺も食べやすい」

ホアン「私もカオラウよりミークアンのほうが好きです」

吉野「これは蒸し麺ではなく、茹で麺だな。だからざらつきがない」

 

ホアンさんいわく、ミークアンは「クアンナム省の麺」という語源らしい。

もともとはクアンナム省を代表する名物麵料理だったが、その後ダナンはクアンナム省と別になった。

今でもダナンではミークアンは毎日食べるほど一般的だが、クアンナム省ではないので、ダナン名物とも言えない。

クアンナム省であるホイアンにはホイアンでしか食べられないカオラウがある為、そっちのほうが有名になったのではないかなと・・・

 

そうか~私もカオラウのことばかり研究していて、ミークアンのことなんて、そんなに考えてなかった。

以前食べた時は、ホイアン市場の中の屋台だったが、それほど印象には残らなかった。

この店のミークアンは、おそらくどの日本人が食べても美味しいと言うだろう。

 

美味しいのに、流行らない店ではないが、不遇の存在のミークアン・・ごめんなさい。

 

ホイアン風 ブンティットヌン

ブンティットヌンは、ホーチミンなど南部の料理だと思っていたが、

中部でも食べるようです。

南部ではヌクチャムベースのさっぱりしたタレで合えますが、

中部では味噌ダレ。

ホイアンの味噌ダレは、ピーナッツなどの他、豚の内臓もすりつぶして入っているらしく、

独特の旨味があり、私は好きです。

肉料理によく使われてます。

 

そんなブンティットヌン、美味しいですが、今日の勝負、ミークアンの勝ち‼

 

ホイアンの土曜の夜はお祭りか?・・と思うほどの活気。

すごい人です。

 

 

いよいよ明日は、早朝からカオラウ製麺工場です。

 

 

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